マスターRoom
ウッドストック生まれの音楽ってすんばらしい
2009年12月15日
ウッドストックと言えばジミヘンも出演した1969年のあのロックフェスティバルが有名だが、開催場所はウッドストックではなかったというのはあまり知られていない。
コンサートの直前ウッドストック村が拒否したため、ここから2時間離れたマックス・ヤスガー農場に変更されたと言うことだ。
ウッドストックにはそのロックフェスティバルではなく、一般にはなじみの薄い別の一面がある。それは、芸術家にとって住みやすい芸術村だったということ。画家、陶芸家やそして音楽家も好んで住んでいた。
有名どころでは、ボブ・ディラン、ザ・バンド、ジョン・セバスチャンなど・・・
(たぶん日本で言うと「軽井沢」みたいところか?)
ディランが移り住み、バイク事故後の療養中にザ・バンドとジャムセッションしたのが「地下室」というアルバムだし、ザ・バンドのデビューアルバム「ミュージックフロムビッグピンク」もウッドストックで生まれた。ディランが来る前からもその後も、ウッドストックにはあまり有名ではないが、すばらしいミュージシャンがいた。ボビー・チャールズやハッッピー・トラウム、弟のアーティー・トラウムなど・・・
ここに1冊の本がある。
<strong>万象堂の「小さな町の小さなライブハウスから」片山 明著</strong>
著者は、3年間ウッドストックに移り住み、ウッドストックで生まれた音楽について、ミュージシャンに実際に取材して書き下ろした本だ。ジョン・セバスチャン、トラウム兄弟などへのインタビュー記事も豊富にあり貴重な資料だ。この本のおかげで、もやもやしていたウッドストックの輪郭がはっきりと見えてきた感じだ。
最近2000年以降のアーティートラウムのCDを2枚入手した。「South of Lafayette」と「Thief of Time」めちゃめちゃイイ。心地よくてお洒落でスティーリーダンのような都会的な音楽もあるから驚きだ。
でも、ネットで調べると、アーティートラウムさんは昨年天国へ旅立ったとのこと。残念...合唱。
この本には、僕がまだ知らないミュージシャンのことがたくさん紹介されている。
うれしい。楽しい。まだまだ良い音楽を知る機会があるわけだ。
この本に書かれている音楽をぼちぼち聴いていこう。
ああ・・・こんなことばっかりやっていたいけど、そうもいかない。仕事しなきゃ。
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